石川県加賀市の山中にある『山中温泉』。
温泉宿は大聖寺川の渓谷沿いに立ち並んでおり、渓谷沿いにある遊歩道を散策する事が出来るのも特徴です。街の中心には共同浴場「菊の湯」や、各種イベントなどが開催され故・森光子が名誉座長を務める「山中座」があります。
山中温泉の街自体はそれほど大きなものではなく、徒歩で1~2時間くらいかければ街一帯を一通り歩いて回る事が出来ます。
そんな山中温泉について実際に行ってみた体験談を踏まえて紹介していきます
目次
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兼六園や金沢城など、金沢駅周辺の観光であれば徒歩やバスでも十分ですが、加賀温泉・山中温泉といった周辺の観光スポットも視野に入れる場合はレンタカーが便利でおすすめです。 ※むしろ電車やバスの本数が少なくて不便
レンタカーは金沢駅の周辺はもちろん、小松空港、加賀温泉駅前などの観光スポット周辺の駅などにあり、同じ系列の店舗であれば違う場所にある店舗に乗り捨てる事も出来るのがうれしいポイント。
但し、金沢駅周辺は北陸新幹線が出来た事もあって人気の観光地になっています。その為、レンタカーも当日では空きがない状況が多くなるので事前に予約しておく方が無難です。
そこで、当サイトで紹介している駅探バリューDaysの利用がおすすめ!
駅探バリューDaysはレンタカーの予約はもちろん割引も受けられ、合わせて周辺のレジャー施設・飲食店・ホテルなどの宿泊施設でも割引を受ける事が出来るので、事前に登録しておく事をおすすめします。
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石川県加賀市の山の中に1,300年続く温泉郷。
1,300年前、奈良時代の高僧・行基が発見したと伝えられる温泉で、多くの人が山中を訪れ、病や疲れを癒したと言われています。
そこから長い年月を経て、松尾芭蕉が日本各地を旅した奥の細道の途中、元禄2年7月27日に山中温泉を訪れ、9日間滞在し、有馬・草津と並ぶ「扶桑の三名湯」と讃えました。
その名の通り山の中にある温泉・温泉街で、大聖寺川の渓谷沿いに温泉旅館が立ち並び、一帯は鶴仙渓という景勝地で、紅葉の名所「こおろぎ橋」や一風変わった形状の橋「あやとりはし」などの観光スポットがあります。
また、山中温泉街の入口となる場所には共同浴場の「菊の湯」、各種催し物が開催される「山中座」があり、多くの観光客で賑わいを見せています。
山中温泉は観光地なので散策する途中途中にトイレがありました。中心部であれば山中座のトイレを利用できますし、あやとりはしの近辺、こおろぎ橋の近辺などにもあるので心配ありません。
但し、あやとりはしやこおろぎ橋といった散策路にあるトイレはあまり清潔とは言えないので、気になる方は山中座近辺やホテル・旅館で済ませてからお出かけすると良いでしょう。
授乳室はないので授乳ケープ等の持参がおすすめです。また、山中温泉街は道路も整備されているのでベビーカーでも心配ありません。
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山中温泉の中央にある『山中座』付近には有料駐車場や観光客専用無料駐車場などがあります。
観光客専用無料駐車場は「菊の湯(男湯)」の横あたりにあるのですぐに分かると思いますが、分からないようでしたら「山中座」の方に聞いてみると良いでしょう。
収容台数は11台程度あります。
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山中温泉は温泉街という事もあり、中心部周辺にはお土産屋や飲食店なども多数あります。
主な観光スポットとしては、前述の「こおろぎ橋」「あやとりはし」「山中座」「菊の湯」に加え、「芭蕉の館」といったところでしょうか。
ちなみに加賀温泉駅からタクシーに乗って山中温泉に向かう約20分、タクシーの運転手さんが山中温泉の歴史をベラベラベラベラと喋ってくれます(笑)ので、余裕があればタクシーに乗ってみると面白いかも!?
観光スポット、の前に余談ですが・・・
夕方に名古屋を出発して山中温泉に到着したのが21:00頃。街はひっそりと静まり返っていました。
飲食店やコンビニに関しても、『山中座』のある中心部よりもさらに奥に入っていくとほぼ無いので、夜に街を散策するのであれば遅くなる前に中心部で済ませてしまった方が良いでしょう。
ちなみに私は旅館のチェックインを済ませて22:00頃に街へ・・・。真っ暗でしたが、山中座付近で飲食店を探した結果、こちらのお店で食事。
釜飯が名物のお店ですが、海鮮系も豊富。また、地元のものを含めた日本酒が非常に充実しています。
女将さん(おばあちゃん?)がものすごく愛想の良い方で、おすすめを丁寧に説明してくれました。釜飯も種類がいっぱいあって魅力的だったのですが、せっかく北陸に来たのだからと海鮮系を中心に注文。
「お刺身盛り合わせ」に始まり女将さんおすすめの「白子ポン酢」、「白玉ホタテ刺身」をいただきましたが、やっぱり北陸の海鮮はおいしい!白子はトロトロなのに歯ごたえもあり、ホタテも肉厚で名古屋で食べるものとは全く違う!
中でも美味しかったのが「香箱ガニ(こうばこがに)」。
北陸地方で獲れるメスのズワイガニの事で、サイズは小ぶりなんですがものすごく濃厚で、味がギューーッと詰まった感じのカニです。
また、味噌はもちろん卵の内子(うちこ)も絶品!さらに、つぶつぶの外子(そとこ)を食べてみると衝撃!想像していた食感は
つぶつぶ
実際に食べてみたら
シャキシャキ!!!
すごく美味しいのですが、その食感に全ての感想をもっていかれました。山中温泉を含め、北陸に行かれた方は是非食べてみて欲しい一品です。
山中温泉の中央にある『山中座』。山中温泉街の観光の拠点となっており、観光案内所やコインロッカーなどが用意されています。毎週土日祝には山中節の唄や芸妓の踊りなど山中伝統の芸能を味わうことが出来ます。
館内には山中節の唄や踊りが楽しめる劇場『山中座ホール』があり、毎週土日祝の15:30から「山中節 四季の舞」が開催されています。
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山中座の目の前にあり、山中温泉の温泉発見から「湯ざや(共同湯)」が作られた場所に建っている『菊の湯』。
男湯と女湯で建物が分かれており、男湯は腰まである深さ1mの深い浴槽が特徴的。女湯は山中座に併設しており、曲線美をなす造りで浴槽は浅い所と深い所があります。
また、男湯の入口前では温泉卵を作っていて、温泉の入り口で購入する事が出来ます。
松尾芭蕉が山中温泉を訪れた際に泊まった宿を改装した『芭蕉の館』。
入口には奥の細道での芭蕉と弟子の曽良の別れの様子を表した「芭蕉と曽良別れの像」があります。(こちらでも書きましたが石川県は像が多いですね・・・)
築後100年の山中温泉最古の建物で、白壁・鉄扉作り、全館漆塗りの柱・床、情緒あふれる庭は必見です。
中には芭蕉直筆の掛軸や山中漆器の永久買上品・文化財などが展示されており、松尾芭蕉や山中温泉の伝統・建築様式などを学ぶ事が出来ます。
松尾芭蕉についてはほぼ知識のなかった私。街をあげて松尾芭蕉を結構推してる雰囲気を受けたので、「生誕の地」とかメジャーな「俳句が産まれた地」とかかな、なんて思って色々見て回ってみると
9日間滞在しただけなんですね・・・。
もちろん歴史上の偉人で誰もが知ってる方、という絶対的知名度でアピールにはなると思いますが、そうゆう場所は全国にあると思うので、どちらかと言えば山中温泉地区出身の『道場六三郎』さんをもっと推した方が「おっ!料理の鉄人」なんて思っちゃうかも。(あくまでも個人の感想です)
11月から3月末までの間、山中温泉街中央にある『山中座』の入口で『カニ汁大鍋の振る舞い』が行われています。
山中温泉出身の料理人『道場六三郎』さんが監修したこだわりの食材ををつかった『カニ汁』。また、そのカニ汁を入れる器は『山中漆器』。
カニはもちろんエビも入っていて出汁がものすごく効いてます。寒い時期に外でいだたくカニ汁は最高でした!
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山中温泉へのアクセス方法は下記
※名古屋中心部から約2時間30分
※それぞれ、加賀温泉駅から加賀温泉バス「山中バスターミナル」下車
※名古屋駅からは約3時間
山中温泉はその名の通り温泉街&観光スポットなので、温泉宿が多数立ち並びます。
温泉宿は大聖寺川の渓谷沿いに並んでいるので、どこに宿泊しても四季折々の風景・温泉が楽しめると思いますが、山中座よりもさらに奥にある旅館ほど緑が深まり、趣のある風景が楽しめると思います。
各温泉宿では「山中座」や「加賀温泉駅」までの送迎バスを運行しているので、予約時に確認してみる事をおすすめします(加賀温泉駅からタクシーだと3,000円程度かかります)